知り合いのご住職が、「寺の離れが空いているので自由に使ってください。」と、貸してくださったのがこの建物です。木の花 はここから始まりました。
木造2階建ての1階部分を施術室と待合室にしました。もちろん和室です。夏はすだれと風鈴で涼をとり、冬は火鉢が似合う雰囲気でした。
鍼灸師の黒山は、脈診流鍼灸術の権威であった東京のF先生の治療院に住み込みで奉公しながら修行し、5年間の年季が明けたばかりでしたので、静岡より四谷の方が患者さんが多かったのです。
おばけが出そうなレトロなたたずまいの鍼灸院でしたが、芸術家や外国人の方がよく来られていました。なぜ、外国人が多かったのかというと、当時、英語で対応できる鍼灸師が少なかったからだと思います。
後に木の花スタイルの鍼灸術を伝授することになるオランダ人のジョイスさんと知り合ったのもこの頃です。
私このはなも患者としてはり治療に通いはじめていました。
つづく